服と書類の減らし方 ― 集めてからでないと、量が分からない
服と書類は、家の中に分散していることが多い種類です。分散したままだと自分がどれだけ持っているか分からないので、判断もできません。まず集めます。
ただし、服と書類を同じ日にやらないでください。判断の仕方が違うので、切り替えるたびに手が止まります。
服 ― 集めてから決める
服は、クローゼット、たんす、押入れ、洗濯機のまわり、別の部屋、車の中と、家じゅうに散らばります。一か所を見て「これくらい」と思っている量が、実際とかなり違うことがあります。
全部を一か所に出すのが基本ですが、量が多い家では一日で終わりません。その場合は種類で区切ります。「上着だけ」「靴下だけ」「仕事の服だけ」。区切った種類だけを家じゅうから集めて、その日のうちに終わらせます。
床に広げたまま日をまたぐと、生活が回らなくなります。時間が取れない日は、集める種類を小さくしてください。
服で見る基準
着られるかどうかで見ると減りません。ほとんどの服は着られるからです。
| 見るところ | 決め方 |
|---|---|
| この一年で着た場面があったか | あれば残す。なければ次の項目へ |
| これから着る場面が具体的に思い浮かぶか | 「仕事で」「法事で」のように場面が言えるなら残す。「いつか」は場面ではない |
| 同じ役割の物が何枚あるか | 同時に使う枚数+洗い替えで数を決める。数を決めてから選ぶ |
| 今の体に合っているか | 「痩せたら着る」は日付が入らない。今の体に合う物を残す |
| 傷み | 毛玉、伸び、黄ばみ、型崩れ。人前で着られない状態なら、その服の役目は終わっている |
| 手放しにくい理由があるか | いただき物、高かった物。理由が「使う予定」でないなら、残す理由としては弱い |
冠婚葬祭の服と小物は、残す側に置いてください。急に必要になり、そのときに買いに行くのは大変です。サイズが合っているかだけ、一度確かめておくと安心です。
書類 ― 二つに分けてから見る
書類は、判断の重さがばらばらです。一枚ずつ読むと時間が読めなくなるので、先に二つに分けます。
一つ目は、保管する年数が決まっている物。契約書、保証書、確定申告の関係書類、公的な通知など。これは中身で判断せず、種類ごとにまとめて保管します。年数の決まりは書類の種類によって違い、税や契約に関わるものは個別の事情でも変わるので、迷うものは残す側に置いてください。
二つ目は、それ以外の紙。チラシ、案内、期限の過ぎた通知、パンフレット、取扱説明書。取扱説明書は、型番が分かればメーカーのサイトで見られることが多いので、紙で持つかどうかを決めます。
写真と手紙は、書類とは別に扱ってください。ここに混ぜると、書類の作業が止まります。
靴・かばん・小物
服と一緒に出てくるのに、判断の仕方が違う種類です。服の基準をそのまま当てると決まりません。
| 物 | 見るところ |
|---|---|
| 靴 | 履いたかどうかより、履いて痛くないか。中敷きやかかとの傷み、においで判断できる。冠婚葬祭用は残す |
| かばん | 同時に使う数は一つ。用途(通勤、旅行、冠婚葬祭、普段)ごとに数を決めると選びやすい |
| 傘 | 家族の人数+予備で数を決める。壊れた物、骨が曲がった物は役目が終わっている |
| アクセサリー・時計 | 傷みではなく、着ける場面で見る。価値がありそうな物は、判断の前に見てもらう選択もある |
| 帽子・手袋・マフラー | 一年で使った場面があるか。片方だけの手袋はここで出てくる |
| エコバッグ・紙袋 | 数を決める。増え続ける種類なので、上限を決めないと際限がない |
紙を増やさない仕組み
書類は、減らすより入口で止める方が効きます。家の中で場所を取っているのが、実は紙であることは少なくありません。
- 郵便受けの横で分ける/要らない紙は、家の中に持ち込まずにその場で処分する
- 置き場所を一か所にする/未処理の紙を入れる箱を一つだけ作る。あちこちに置かない
- 週に一度、その箱を空にする/処理する日を決める。決めないとたまり続ける
- 紙で受け取るかどうかを見直す/明細や案内を、紙で受け取る必要があるかを確かめる
迷ったときの分かれ目
服を全部出すか、種類ごとに出すか
全部出す
まとまった時間が取れる日。量が一度に見えるので、判断の基準が作りやすい
種類ごとに出す
時間が取れないとき。上着だけ、靴下だけ、と区切って、その日のうちに終わらせる
内容が分からない書類を、残すか処分するか
残す
保管年数が決まっている種類に見えるとき、内容が判断できないとき。まとめて箱に入れておけば後から分類できる
処分する
期限の切れた案内やチラシなど、内容がはっきり分かる物。個人情報が書かれている物は、処分の仕方も決めてから
手放す服を、売るか処分するか
売る・譲る
傷みがなく、人前で着られる状態のとき。ただし相手や売り先を探し続けると、そこで作業が止まる
処分する
毛玉、伸び、黄ばみ、型崩れがあるとき。地域の分別に従う。量が多い場合は一度に出せる量も確認する
よくある質問
服が多すぎて、全部出すと戻せなくなりそうです
種類で区切ってください。「上着だけ」「靴下だけ」「仕事の服だけ」と決めて、その種類だけを家じゅうから集めます。区切れば、量が減るので同じ日に戻せます。全部出すのは、まとまった時間が取れる日にしてください。床に広げたまま日をまたぐと、生活が回らなくなります。
高かった服が捨てられません
払った金額は、もう戻りません。判断を今の話に戻すには、「今の自分が、その金額でこれを買い直すか」で見てください。買い直さないなら、その服の役目は今の暮らしでは終わっています。それでも手放しにくい場合は、値段が付くか見てもらう、誰かに使ってもらう、という出口があります。捨てる以外の行き先があると決めやすくなります。
書類の保管年数が分かりません
分からない書類は、残す側に置いてください。保管年数は書類の種類によって違い、税や契約に関わるものは個別の事情でも変わります。判断が要るものは、税理士や、その書類を発行した先に確認してください。作業としては、「年数が決まっている物」の箱を一つ作ってそこへ入れておけば、先に進めます。
取扱説明書は捨ててもいいですか
型番が分かれば、メーカーのサイトで見られることが多くなります。紙で持ちたい場合は、今使っている物の分だけ残してください。すでに手放した家電の説明書が残っていることがよくあります。保証書は説明書と一緒になっていることがあるので、保証期間が残っている物は確認してから決めてください。
服と書類、どちらから手を付ければいいですか
服からの方が進みます。量が目に見えて減り、判断も比較的軽いためです。書類は一枚ごとに中を読むことになるので、時間が読めません。ただし、同じ日に両方をやらないでください。判断の仕方が違うので、切り替えるたびに手が止まります。日を分けてください。
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断捨離のやり方|どこから始めるか・一回の量の決め方・戻らない仕組み全体の流れと段取りをまとめてあります。