メニュー

断捨離しても戻るとき ― 出した量ではなく、入る量で決まる

戻る家と戻らない家の違いは、出した量ではありません。入る量と、物の住所が決まっているかどうかです。

片付けた直後の家には余白があります。その余白が残っている間、新しく入った物はそこに収まります。埋まった後は床に出ます。だから、余白を意識して空けたまま残しておきます。

余白を残す

片付け終わったときに、引き出し一つか棚一段を、空けたまま残してください。ここには何も入れないと決めておきます。

この余白があると、増えた分が見える形で現れます。空けたはずの場所に物が入り始めたら、その時点で入る量が出る量を超えたということです。床に物が出るより、ずっと早く気づけます。

余白がない状態は、収納がきれいに埋まっている状態です。見た目には片付いて見えますが、次に一つ増えたときに置く場所がありません。

片付けた家が元に戻る仕組み片付ける、収納に余白ができる、余白が埋まる、床に物が出る、という繰り返しの図。余白が埋まるところを断つと、戻らなくなる。片付ける収納に余白ができる余白が埋まる床に物が出るここを断つ片付け終わったときに、引き出し一つか棚一段を空けたまま残しておく
片付けた家が元に戻る仕組みと、断ち切る場所

物の住所を決める

同じ物を毎回違う場所に置いているなら、その物には住所がありません。住所がない物は、使った後に必ず出しっぱなしになります。

住所を決めるときの基準は、片付けやすさではなく、使う場所からの近さです。使う場所から遠い所にしまう設計にすると、戻すのが面倒になり、出しっぱなしになります。

住所が決まっているのに戻らない場合は、しまう動作が多すぎます。扉を開けて、箱を出して、蓋を開けて、中の物をよけて入れる。この動作が三つを超えると、忙しい日には飛ばされます。

よく使う物ほど、動作一つで出し入れできる場所に置いてください。見た目をそろえるための収納は動作を増やしがちなので、よく使う物には向きません。

しまう動作の数起きること
1(かごに入れるだけ、フックに掛けるだけ)忙しい日でも戻せる。よく使う物はここに置く
2(扉を開けて入れる、引き出しを開けて入れる)たいていは戻せる。日用品はここまで
3以上(扉→箱→蓋→よける)忙しい日は飛ばされる。使う頻度の低い物だけにする

入口を絞る

減らしているのに家の物が減らない場合、入ってくる量の方が多くなっています。ここは片付けの作業では届きません。

入口は三つあります。買う、もらう、届く。届くの中には、通販の梱包材、郵便物、チラシ、無料の試供品などが含まれます。

手当ては、家の中ではなく入口でします。郵便受けの横で要らない紙を分ける、通販の箱はその日のうちに畳んで出す、もらい物は置く場所を決めてから家に入れる。作業を増やすのではなく、家の中に入る前に止める形にします。

買うときは、同じ役割の物が家にあるかを思い出せるかどうかを見てください。思い出せないなら、それは家の中で把握できていない量です。

一週間だけ試す(入口の手当て)

  • 郵便物は玄関で分け、要らない紙はその場で処分する
  • 通販の箱と梱包材は、開けた日のうちに畳んで出す
  • 買う前に、同じ役割の物が家にあるか思い出す
  • もらい物は、置く場所を決めてから家に入れる
  • 空けたままにする場所を一つ決めて、そこに物を入れない

季節の変わり目に見直す

戻らない状態を保つには、日常の中に見直す機会を作っておくと楽です。特別な日を作らなくても、季節の入れ替えのときに一緒にできます。

衣類を入れ替えるとき、しまう前に一度見ます。この季節に着なかった物は、次の年も着ない可能性が高くなります。しまってから一年後に見るより、しまう直前の方が記憶が新しい分だけ決めやすくなります。

同じように、暖房や冷房の道具を出すとき、防災用品を確かめるとき、年末の掃除のとき。もともとやっている作業に合わせると、新しく時間を作らずに済みます。

見直すときも、区画は小さくしてください。季節の入れ替えのついでに家全体を見ようとすると、入れ替えそのものが終わらなくなります。

もともとやることついでに見直せるもの
衣替えこの季節に着なかった服。しまう前に見る
暖房・冷房の道具を出す去年使わなかった道具。壊れていないかもここで分かる
防災用品の確認期限の切れた食品と電池。入れ替えのついでに減らせる
年末の掃除期限切れの食品と薬、使っていない掃除道具
新しい物を買ったとき同じ役割の古い物。買った日に決めると、両方が残らない

家族がいる家での戻り方

自分の物は戻らないのに、共有スペースが戻る場合があります。この場合、片付ける人と散らかす人が分かれています。

共有スペースについては、注意し続ける形ではなく、決まりで回る形にします。置いてよい物の種類と、一人あたりの量を場所で決めて、はみ出した物は持ち主の場所へ移す。捨てるとは決めません。

片付けを一人で引き受け続けると、家族にとっては散らかしても誰かが直す状態が続くので、変わる理由がなくなります。手を止める場所を決めるのも一つの方法です。

個人の物には手を出さないでください。一度でも勝手に処分したことが分かると、共有スペースの片付けにも協力が得られなくなります。

収納を買うか、余白を作るか

余白を作る

ほとんどの場合こちら。収納を増やすと、収まる量が増えた分だけ判断を先送りできてしまう

収納を買う

住所が決まっているのに、しまう動作が多くて戻せないとき。動作を減らすための収納だけを買う

戻ったとき、また全部やり直すか、部分だけ直すか

部分だけ直す

戻っている場所は限られていることが多い。そこだけ見て、住所と動作の数を確かめる

全部やり直す

生活が変わったとき(引越し、家族構成の変化、仕事の変化)。持ち物と暮らし方が合わなくなっているので、全体を見直す

家族と片付けるときの線引き「誰の物か」ではなく「どこに、いくつ」で線を引く方法を書いています。

よくある質問

断捨離しても、半年で元に戻ります

入る量が出る量を超えています。片付け終わったときに、引き出し一つか棚一段を空けたまま残してください。そこに物が入り始めたら、その時点で気づけます。もう一つ確かめてほしいのが、物の住所です。同じ物を毎回違う場所に置いているなら、住所が決まっていません。使う場所の近くに置き場所を決めてください。

収納を買えば片付きますか

一時的には片付いて見えますが、多くの場合は戻ります。収納を増やすと、収まる量が増えた分だけ判断を先送りできてしまうためです。買うなら、しまう動作を減らすための収納だけにしてください。扉を開けて箱を出して蓋を開ける、という三動作を、かごに入れるだけの一動作にする。この目的なら効きます。

自分は戻らないのに、家族が散らかします

共有スペースについて、置いてよい物と量を場所で決めてください。「棚の一段はそれぞれの物を置いてよい。はみ出したら自分の部屋へ」。捨てるとは決めないので、合意が取りやすくなります。個人の物には手を出さないでください。片付けを一人で引き受け続けると、家族にとっては変わる理由がなくなります。

物が増えるのを止められません

入口を見てください。買う、もらう、届く。この三つのうち、どれが太いかで手当てが変わります。届くが太い場合(通販の箱、郵便物、チラシ)は、家の中に持ち込む前に分ける場所を作ると効きます。買うが太い場合は、買う前に同じ役割の物が家にあるかを思い出せるかどうかを見てください。思い出せない量を持っている、というサインになります。

きれいな状態を保つのが疲れます

保つ基準が高すぎる可能性があります。見た目をそろえる収納は、しまう動作が増えるので、忙しい日には続きません。よく使う物ほど、動作一つで出し入れできる場所に置いてください。「きれいに見える」より「戻しやすい」を優先すると、疲れずに保てます。

この記事の親ページ

断捨離のやり方|どこから始めるか・一回の量の決め方・戻らない仕組み全体の流れと段取りをまとめてあります。

PR|このサイトの運営会社のサービスです

捨てる前に、買取査定という選択肢があります

粗大ごみに出す前や、回収を頼む前に一度ご確認ください。 家具・家電・不用品の中に、値段が付く物が混ざっていることがあります。 査定額を見てから、売るか手放すかを決められます。出張費・査定費・キャンセル料は0円です。

買取できない物の回収は、許可を持つ提携事業者へお取り次ぎします。 内容により有料になる場合があり、料金は作業前に必ずお見積りをご提示します。

送信いただいた内容は査定のご連絡にのみ使用します。 運営:株式会社LINKBANK/古物商許可 埼玉県公安委員会 第431270050713号