断捨離が進まないとき ― 止まっている場所によって、直し方が違う
進まない状態は、五つのどこかで止まっています。始められない、途中で力尽きる、判断で固まる、出した物が家から出ない、終わっても戻る。
どこで止まっているかで直し方が違います。作業量を増やしても、どれも解決しません。
どこで止まっているか
直前の記憶をたどると、どれかに当てはまります。
| こんな感じ | 止まっている場所 | 直すところ |
|---|---|---|
| やろうと思うが、手が動かない | 始められない | 一回の大きさ。5分で終わる作業を先に決めておく |
| 始めるが、途中で力尽きて散らかったまま | 区切りが大きすぎる | 終わりが見える単位まで小さくする |
| 物を持ったまま長く考えている | 判断で固まる | 保留の箱を使う。30秒で決まらなければ入れる |
| 分けたのに、袋が家の中に残っている | 出しきれていない | 出す日を先に決める。ゴミの収集日から逆算する |
| 片付けた場所が、数日で元に戻る | 入る量と住所 | 余白を残す。しまう動作の数を減らす |
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始められないとき
気持ちが乗るのを待っていると始まりません。手を動かしているうちに続けられる状態になる、という順番の方が現実に近いためです。
調子が出ない日のために、考えずにできる作業をいくつか決めておきます。判断が要らないこと、道具を探さなくてよいこと、5分で終わること。
道具は、しまわずに出しておいてください。ゴミ袋、空の箱、油性ペンが見える場所にあることが、始める合図になります。取りに行く動作が一つ入るだけで、その日は始まらないことがあります。
判断で固まるとき
手に取った物を持ったまま考え込む時間が、断捨離でいちばん時間を食います。ここを短くする方法は二つあります。
一つは、保留を使うことです。30秒で決まらなければ保留の箱に入れて、先へ進みます。保留は逃げではなく、全体を早く終わらせるための進め方です。ただし、箱の数と、開ける日を先に決めてください。決めずに使うと、保留箱が新しい物置になります。
もう一つは、基準を紙に書いておくことです。「同じ役割の物は二つまで」「この一年で使った場面がなければ保留」「入れ物に入る分だけ残す」。書いてあると、その場で考え直さずに済みます。
捨てられない物が続く場合は、選択肢が二つしかない可能性があります。残すか捨てるかだけだと、決まらない物が必ず出ます。
捨てられないときの進め方捨てる以外の出口を六つ用意すると、同じ物でも決められることがあります。
疲れたときに減らすもの
断捨離の疲れは、体より判断から来ることが多くあります。一日に何十回も要不要を決めた日は、作業量が少なくても疲れます。
減らすのは、作業量ではなく、一回に判断する物の数です。一区画を半分にする、判断の軽い区画に切り替える、その日は分けるだけにして戻すのは翌日にする。
何日か休んでも構いません。断捨離には期限がないので、休んだ日を失敗として数える必要がありません。ただし、散らかった状態で休むと再開が重くなるので、休む前にその区画は元に戻してください。
出した物が家から出ていかないとき
分けるところまではできているのに、袋や箱が家の中に残っている状態です。これが続くと、片付けた実感が出ないうえ、片付ける前より通れなくなります。
原因はたいてい、出す日を決めていないことです。作業の日は決めるのに、出す日を決めていない。ゴミの収集日、大きい物の引き取り日、譲る相手との受け渡し日。この三つを、作業の予定と一緒にカレンダーに入れてください。
地域によっては、一度に出せる量に決まりがあります。量が多い場合は、数回に分けて出す計画にします。何回かかるかが分かれば、作業の速さもそれに合わせられます。
譲る相手が決まっていない物は、家に残り続けます。「誰かにあげる」は行き先として数えないでください。相手と日付が決まって初めて、出口になります。
出す日を先に決める
- 住んでいる地域のゴミの収集日を、曜日と種類ごとに書き出す
- 一度に出せる量に決まりがあるかを確認する
- 大きい物は、申込みから引き取りまでの日数を確認して申し込む
- 譲る相手がいる物は、受け渡しの日を決める
- 出すまでの間、袋を置く場所を居住スペースの外に決める
止まったところから戻る
何日か空いた後、前回の続きから始めようとすると、たいてい止まります。どこまでやったか思い出すところから始まり、その時点で気力を使うためです。
戻るときは、判断のいらない作業から入ります。ゴミ袋を一つ結んで出す、床に出したままの物を四つの行き先に振り分ける、保留箱の中身を一つだけ見る。手が動き出してから、前回の場所に戻ります。
同じ場所で二度止まるなら、その場所は今の自分には重い場所です。飛ばして先に進み、家の他が片付いてから戻ってください。飛ばすことは失敗ではありません。
疲れている日に、やるか休むか
判断のいらない作業だけやる
疲れてはいるが動けるとき。ゴミを出す、床の物を寄せる、平らな面を一つ空ける
休む
体調が悪い、睡眠が足りていないとき。この状態で判断すると、後で戻したくなる決め方になる
同じ場所で止まったとき、続けるか飛ばすか
飛ばす
二度以上止まっている場所。順番を守ることより、手が動き続けることの方が効く
続ける
そこを終わらせないと他が進まないとき(押入れの中身が全部出ている、など)。この場合は上限を決めて、選ぶ作業に変える
よくある質問
始めても三日で止まります
一回の区切りが大きすぎる可能性があります。「今日はクローゼット」ではなく「引き出し一つ」まで小さくしてください。終わりが自分で判断できる大きさなら、終わったことが分かるので次に続きます。それでも止まる場合は、出した物が家から出ているかを確かめてください。袋が家の中に残っていると、片付いた実感が出ません。
断捨離をすると、疲れてぐったりします
判断の疲れです。一日に何十回も要不要を決めると、作業量が少なくても消耗します。一回に判断する物の数を減らしてください。区画を半分にする、判断の軽い区画に切り替える、その日は分けるだけにする。休む日を入れても構いません。ただし、散らかった状態で休むと再開が重くなるので、休む前に元に戻してください。
捨てた後に後悔しました
急いで決めた物ほど、後悔が残ります。今後は、保留の箱を使ってください。30秒で決まらない物は保留に入れて、開ける日に決めます。保留の期間があると、その物がなくても生活が回るかどうかが分かるので、決めやすくなります。すでに手放した物については、必要になったときに買い直せる物かどうかで考えてください。
家族が協力してくれず、やる気がなくなります
自分の物と共有スペースだけに絞ってください。家族の物に手を出すと、そこで必ず止まります。共有スペースは「誰の物か」ではなく「置いてよい量」で線を引くと話が進みます。自分の範囲が片付いた状態を先に作ると、比較の対象ができるので、後から話が通りやすくなることがあります。
どれくらいやったら終わりですか
終わりの形を決めていないと、いつまでも終わりません。「物を減らす」ではなく、「食卓の上に何も置かない状態で食事をする」「押入れの下段を空ける」のように、見て分かる形で書いてください。書いた状態になったら、そこで一区切りにします。断捨離は続けるものではなく、決めた状態にするものだと考えると、終われます。
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断捨離のやり方|どこから始めるか・一回の量の決め方・戻らない仕組み全体の流れと段取りをまとめてあります。