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一人暮らしの引越し片付け ― 部屋が一つだから起きる詰まりを先にほどく

一人暮らしの引越しで進まない原因は、物の量ではなく「仮置きする場所がない」ことです。片付けると床が箱で埋まり、生活と作業が同じ一部屋で押し合います。先に決めるのは、箱を積む一角と、手放す物を置く一角の二つです。

運ぶのも判断するのも一人なので、日数の余裕を大型の物に使います。ベッド・冷蔵庫・洗濯機のような一人で運べない物の行き先を最初の週に決め、小物は最後に箱へ入れます。

一人暮らしの引越しが詰まる三つの理由

家族の引越しに比べれば物は少ないはずなのに、当日まで片付かない人が多い形です。理由は物の量ではなく、部屋の使い方にあります。

一つ目は、仮置きの場所がないことです。片付けの途中で出た物を置く場所がなく、床に広げると寝る場所も作業する場所も無くなります。二つ目は、運び出しも判断も一人で行うので、迷った物が誰にも相談できないまま止まることです。三つ目は、退去日と新居の入居日が近いか同日で、入れ替えの余裕がないことです。

この三つは、片付けを頑張っても解けません。先に部屋の区画を決め、判断の順番を決め、日程の余裕を大きい物に振ることで解けます。

最初に決める二つの一角

作業を始める前に、部屋の中に二つの場所を決めます。ここが決まっていないと、片付けた物が生活を邪魔して、翌日に作業が止まります。

  1. 箱を積む一角/壁一面か、ベッドの足元。荷造りが終わった箱はここにだけ積む。積める高さは腰まで。それ以上になったら荷造りの速度を落とし、手放す方に力を移す
  2. 手放す物を置く一角/玄関のそば。ごみの日に出す物、売るか譲る物、粗大ごみの申込みをした物を、袋や札で分けて置く。ここに置いたら二度と見直さない

運べない物から決める

一人で運べない物の行き先が決まらないと、引越しの手配もごみの申込みも決まりません。ベッド、マットレス、冷蔵庫、洗濯機、テレビ台、本棚、ソファ。この種類だけを最初の週に決めます。

決め方は三つの問いです。新居で使うか、新居に入るか、運ぶ費用と手間に見合うか。三つとも「はい」なら運びます。一つでも「いいえ」なら、手放す側に置いて、出し方を調べます。粗大ごみの収集は申込みから収集日まで日数がかかる市区町村が多いので、この週のうちに受付へ連絡しておくと、引越し日に間に合うかがはっきりします。

冷蔵庫・洗濯機・テレビ・エアコンは、家電リサイクル法の対象品で、市区町村の粗大ごみでは出せないのが一般的です。購入した店や、買い替える店に引取りを相談する方法、市区町村が案内する回収の窓口を使う方法があります。どちらにするかも、この週に決めておきます。

残り日数ごとの目安

退去日から数えて、何を終えておくかの目安です。日数が足りないときは、上から順に削らず、大きい物の行き先だけは必ず守ってください。

残り日数終えておくことまだやらないこと
3〜4週間前運べない物の行き先を決める。粗大ごみの申込み、家電の引取りの相談、売るなら査定の依頼小物の荷造り。食器や服を今から箱に入れると生活が回らない
2週間前季節外の服、本、使っていない調理道具を箱に入れる。手放す物を玄関の一角へ毎日使う物の荷造り
1週間前粗大ごみの収集日に出す。売る物の引渡し。冷蔵庫の中身を食べ切る計画を立てる掃除。まだ物があるので二度手間になる
前日残りの物を箱へ。翌朝使う物だけ袋一つに分ける。冷蔵庫の電源を切って霜を溶かす新しく物を買う
当日運び出しの後に掃き掃除。備え付けの物が残っているか確認して鍵を返す

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冷蔵庫と洗濯機は前日から準備がいる

一人暮らしで見落としやすいのが、冷蔵庫と洗濯機の前日準備です。冷蔵庫は電源を切ってから霜が溶けて水が出るまで時間がかかります。前日の夜に中身を空にし、電源を抜き、扉を開けて、床にタオルを敷いておきます。

洗濯機は給水ホースと排水ホースの水を抜きます。抜かずに運ぶと、箱や他の荷物が濡れます。取扱説明書の「水抜き」の手順に従ってください。説明書が無ければ、メーカー名と型番で調べられます。

この二つは当日の朝にやろうとすると間に合いません。前日の作業として日程に入れておきます。

迷ったときの分かれ目

使っている家具を運ぶか、新居で買い直すか

運ぶ

新居に入ることを寸法で確かめてあり、買って数年以内で、状態がよいとき。運ぶ費用は買い直しより小さいことが多い

手放す

新居の間取りや設備が変わる(洗濯機置き場の形、冷蔵庫のスペース幅)とき。運んでから入らないと分かると、その場で処分先を探すことになる

小物を今のうちに減らすか、そのまま運ぶか

運ぶ

退去日まで2週間を切っているとき。小物を減らしても運賃も日数もほとんど変わらない。新居で開けながら決めた方が早い

今減らす

新居の収納が今より少ないと分かっているとき。入りきらない分を運ぶと、新居が最初から片付かない状態で始まる

友人に手を借りるか、一人でやるか

借りる

階段のある建物で大型の物を動かすとき。一人で運ぶと壁や物を傷めやすく、けがにもつながる

一人でやる

大型の物の行き先が決まっていて、当日は引越しの作業者が運ぶとき。手伝いの日程を合わせる手間の方が大きい

よくある質問

一人暮らしの引越しは、何日前から片付けを始めればいいですか

大きい物の行き先を決める作業は3〜4週間前に始めてください。粗大ごみの申込みから収集日まで日数がかかる市区町村が多く、ここが遅れると引越し日に間に合いません。小物の荷造りは2週間前からで足ります。

部屋が狭くて、箱を置くと生活できません

箱を積む場所を一角に限り、高さを腰までと決めてください。それ以上になったら、荷造りより手放す作業に切り替えます。大型の物を先に出すと床が空くので、順番も大きい物からにします。

冷蔵庫や洗濯機は粗大ごみで出せますか

冷蔵庫・洗濯機・テレビ・エアコンは家電リサイクル法の対象で、市区町村の粗大ごみでは出せないのが一般的です。買った店や買い替える店への引取り相談、市区町村が案内する回収の窓口のどちらかになります。手続きに日数がかかるので、最初の週に決めてください。

退去日と入居日が同じ日です。何に気をつければいいですか

当日に判断する物を残さないことです。前日までに、運ぶ物は箱に、手放す物は部屋から出た状態にしておきます。冷蔵庫の水抜きと洗濯機の水抜きは前日の夜に済ませてください。当日は運び出しと掃き掃除、備え付けの確認だけにします。

売れるかもしれない物があります。いつ見てもらえばいいですか

荷造りを始める前です。箱に入れた後だと出して見せる二度手間になります。値が付かなかったときの出し方も同時に決めておくと、そこで止まりません。金額やどこで売れるかについては、このサイトでは扱っていません。

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引越し前の片付け|退去日から逆算する段取りと、不用品を手放す順番全体の流れと段取りをまとめてあります。

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