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遠方の実家を片付ける ― 現地でしかできないことに、滞在を使う

遠方の場合、決め手になるのは作業の速さではなく、滞在時間の使い方です。現地でしかできないことに滞在を使い、それ以外は家からでも進められます。

現地でしかできないのは、親と一緒に判断すること、大きい物を動かすこと、実際に量を見ることの三つです。調べる・申し込む・手配する・段取りを立てるは、離れていてもできます。

現地でしかできないこと・離れていてもできること

この分け方を先にしておくと、滞在の中身が変わります。多くの場合、滞在時間の相当な部分が、家からでもできる作業に使われています。

やること現地でしか / 離れていても備考
親と一緒に物を判断する現地でしか電話でも一部は可能だが、物を見ながらの方が決まる
大きい物を動かす・運び出す現地でしか人手が要るので、滞在日に合わせて手配する
家の中の量を把握する現地でしか(初回)初回に写真を撮っておけば、二回目以降は家からでも計画できる
粗大ごみの出し方を調べる離れていても実家の市区町村の案内を見る。申込方法・収集日・持ち込みの可否
収集や引き取りを申し込む離れていても申込みから引き取りまで日数がかかるので、行く前に済ませておく
業者に見積もりを頼む離れていても写真を送って概算を聞き、現地確認の日を滞在日に合わせる
きょうだいと分担を決める離れていても行けない人の役割を先に決めておくと、現地の負担が偏らない

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行く前の一週間でやること

滞在を作業に使うために、行く前に段取りを済ませます。

  1. 行く2週間前

    実家の市区町村の粗大ごみの出し方を調べる。申込方法、収集までの日数、持ち込みができるか、対象にならない品目

    なぜ収集は申込みから引き取りまで日数がかかることが多い。現地で調べ始めると、その回では出せずに次の帰省まで物が残る

  2. 行く1〜2週間前

    出すと決まっている大きい物を申し込む。滞在日に引き取りが来るように日を合わせる

    なぜ立ち会いが要る場合、滞在中でないと受け取れない。日程が合わないと、もう一度手配し直すことになる

  3. 行く1週間前

    親に電話して、今回やる範囲と触らない場所を決める。当日に相談しない

    なぜ現地で話し始めると、その日が話し合いで終わる。先に決めておくと、着いた日から手が動く

  4. 行く前日まで

    持って行く物を用意する(ゴミ袋、工具、軍手、養生テープ、ひも、カメラ)。現地で買う物は買う場所を調べておく

    なぜ現地で道具を探すと半日が消える。実家の近くに店がない地域では、持って行った方が確実

一回の滞在の組み方

滞在が二泊三日なら、一日目は見る日、二日目が作業日、三日目は出す日、という形が現実的です。

一日目に作業を始めたくなりますが、着いた日は移動で疲れています。この日は家の中を見て、写真を撮り、親と一緒に今回やる場所を確かめるところまでにします。判断の質が落ちた状態で始めると、後で戻したくなる決め方が増えます。

二日目に集中して作業します。午前は判断のいらない物、午後は親と一緒に判断する物、という順にすると、親の負担が偏りません。

三日目は、出す日です。ゴミを収集日に合わせて出す、引き取りに立ち会う、残った物を保留の箱にまとめる。作業を入れないでください。三日目に作業を入れると、出しきれない物が家に残ります。

行けない期間に進める

帰省の間が空くと、その間は何も進まないように感じますが、離れていてもできることがあります。

写真を見ながら、次に手を付ける場所と、そこにある物の行き先を決めておきます。大きい物の申込みは、この期間に済ませます。売れる可能性のある物は、写真を送って見てもらう形が取れることがあります。

親との関係を保つ連絡も、この期間の役割です。片付けの話だけの電話が続くと、電話そのものが気重になります。用件のない連絡を挟んでおくと、次の帰省の話がしやすくなります。

きょうだいがいる場合は、この期間に分担を決めます。行ける人・費用を出す人・調べる人・連絡する人。役割が決まっていないと、行ける人に全部が乗ります。

兄弟姉妹で実家を片付ける行ける人に負担が寄らないようにする決め方を書いています。

実家が空き家になっているとき

親が施設に入った、亡くなった、などで実家に誰も住んでいない場合、進め方が変わります。親の同意を取る作業がなくなる一方で、家そのものをどうするかの判断が先に来ます。

家を売る、貸す、解体する、そのまま持つ。どれを選ぶかで、家財をどこまで空にするかが変わります。中の物を全部出してからでないと動かせない選択肢もあるので、先に家の方針を決めてから家財に手を付けます。

所有者が誰かで、動かしてよい範囲も変わります。相続の手続きが済んでいない段階で家財を処分すると、後で問題になることがあります。判断が要る部分は、司法書士や弁護士など、その分野の専門家にご相談ください。

滞在を延ばすか、回数を増やすか

滞在を延ばす

大きい物を出す、家財を空にするなど、まとまった作業があるとき。移動の回数が減る分、費用も時間も抑えられる

回数を増やす

親と一緒に判断を進める段階のとき。長く滞在すると、親が判断疲れを起こす。短い滞在を重ねる方が結果が出る

自分で通うか、現地に頼むか

自分で通う

親の同意を取りながら進める段階。判断は家族でないとできない

現地に頼む

運び出しや家財を空にする段階、期限が動かせないとき。写真で見積もりを取り、現地確認と作業日を滞在日に合わせる

よくある質問

年に一、二回しか帰れません。それでも進みますか

進みます。ただし、滞在中に判断と作業の両方を詰め込まないでください。回数が少ない場合は、一回の滞在で「一つの場所を最後まで終わらせる」形にします。中途半端に何か所も開けると、次に帰るまでその状態が続きます。行く前に申込みと手配を済ませておけば、滞在中は作業に使えます。

親と電話で片付けの話をすると、うまくいきません

電話では、物の判断を求めないでください。物を見ずに「あれはどうする」と聞かれても答えにくく、断る方が楽になります。電話で決めるのは、日程と範囲だけにします。「次の連休に行く」「今回は玄関だけ」。物の話は、現地で物を見ながらにしてください。

業者に頼むとき、立ち会えないことがあります

立ち会えるかどうかで、選べる会社と進め方が変わります。立ち会えない場合は、作業前に写真で範囲を共有し、残す物には印を付けておく、作業中と作業後の写真を送ってもらう、といった取り決めを書面にしておいてください。貴重品・書類・写真は、立ち会えないときこそ先に自分で抜いておく必要があります。

交通費と時間の負担が大きいです

行く回数を減らすには、行かなくてもできる作業を家で終わらせるのが確実です。調べる、申し込む、手配する、分担を決める。ここを事前に済ませると、滞在の中身が濃くなります。きょうだいがいる場合は、行ける回数だけでなく、費用や連絡の分担も含めて話し合ってください。行く人だけが負担を持つ形は続きません。

実家の市区町村の決まりが分かりません

住んでいる自治体とは決まりが違います。粗大ごみになる大きさ、申込方法、収集までの日数、持ち込みができるか、対象にならない品目は、市区町村ごとに決まっています。実家の市区町村の案内で確認してください。品目ごとの出し方については、当サイトでは扱っていません。

この記事の親ページ

実家の片付けの進め方|親と揉めない順番と声のかけ方全体の流れと段取りをまとめてあります。

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捨てる前に、買取査定という選択肢があります

粗大ごみに出す前や、回収を頼む前に一度ご確認ください。 家具・家電・不用品の中に、値段が付く物が混ざっていることがあります。 査定額を見てから、売るか手放すかを決められます。出張費・査定費・キャンセル料は0円です。

買取できない物の回収は、許可を持つ提携事業者へお取り次ぎします。 内容により有料になる場合があり、料金は作業前に必ずお見積りをご提示します。

送信いただいた内容は査定のご連絡にのみ使用します。 運営:株式会社LINKBANK/古物商許可 埼玉県公安委員会 第431270050713号