一人で片付けるとき ― 判断は一人でできる、運び出しは別
一人でやるとき、判断は問題になりません。詰まるのは運び出しです。持てない、階段を下ろせない、車がない、当日に立ち会えない。ここだけを切り出して手当てすると、残りは一人で進められます。
けがをすると、その日以降が全部止まります。持てるかどうか迷う物は、無理に動かさず、動かす日を別に作ってください。
一人でも問題にならないこと・詰まること
一人で片付ける不利は、思われているより小さい部分と、大きい部分がはっきり分かれています。
| 作業 | 一人でのやりやすさ | 備考 |
|---|---|---|
| 残すか手放すかの判断 | むしろ速い | 相談相手がいると説明しながらの作業になり、決めるのが遅くなることがある |
| 分ける・仕分ける | 問題にならない | 袋一つ分ずつの単位で進めれば、量は関係ない |
| 小物の運び出し | 問題にならない | 一度に運ぶ量を減らして、回数を増やす |
| 大きい家具・家電の移動 | ここで詰まる | 一人で持ち上げない。滑らせる、分解する、人を呼ぶ、のどれか |
| 階段での搬出 | 危険 | 一人でやらない。落とすと本人にも建物にも被害が出る |
| 引き取りの立ち会い | 予定が合わないと詰まる | 日時が限られるので、早めに手配して予定を押さえる |
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一人で動かしてよい物・だめな物
判断の目安は、重さよりも形と持ち方です。同じ重さでも、抱えられる形かどうかで危険度が変わります。
- 動かしてよい/両手で抱えられて、視界がふさがらず、持ったまま歩ける物
- 床を滑らせる/持ち上げられないが、押せば動く物。毛布や段ボールを下に敷くと、床も傷つけずに動く
- 分解する/棚、ベッド、机。ねじを外して板に分けると、一人でも運べる大きさになる。工具と、外したねじを入れる袋を用意する
- 動かさない/視界がふさがる大きさ、抱えると足元が見えない物、階段を使う物、冷蔵庫・洗濯機・大型テレビ・ピアノ・金庫
冷蔵庫と洗濯機は、中の水や霜の処理が要ります。前日までに電源を抜いて水を抜いておかないと、運ぶときに床が濡れます。テレビや鏡は、面を上にして寝かせると割れやすくなります。
けがをしない運び方
一人での片付けで一番避けたいのは、けがです。腰を痛めると、その後の作業が全部止まります。
持ち上げるときは、膝を曲げて、物を体に近づけてから立ちます。腕だけで持ち上げると腰に来ます。ひねりながら持ち上げる動きが一番危ないので、向きを変えるときは足を動かします。
重い物より、中途半端に重い物の方が事故が起きます。持てる気がして持ってしまい、途中で支えきれなくなるためです。持てるか迷った時点で、その物は一人で動かさない物です。
作業する日は、床に物を置きっぱなしにしないでください。運びながら足元の物を踏むのが、転倒の一番多い原因です。
時間の作り方
一人でやる場合、片付けの時間は生活の時間から取ることになります。まとまった時間を待っていると始まらないので、短い時間で完結する単位に切ります。
平日は30分、休日は2時間、という形が続けやすい組み方です。30分の日は、判断のいらない作業(ゴミを出す、床の物を寄せる、袋一つ分だけ分ける)に充てます。2時間の日に、判断を伴う区画を一つ終わらせます。
一人だと、始めた作業を途中で止める人がいません。終わりの時刻を先に決めておかないと、疲れきるまでやってしまい、翌日以降に響きます。タイマーを使うのが確実です。
判断を一人で抱えないための決め方
判断そのものは一人でできますが、決められない物が出たときに相談する相手がいないと、そこで止まりやすくなります。
止まらないようにするには、決め方を先に紙に書いておきます。「同じ役割の物は二つまで」「この一年で使った場面がなければ保留」「入れ物に入る分だけ残す」。書いてあると、その場で相談する代わりになります。
それでも決まらない物は、保留の箱に入れて先へ進みます。箱の数と、開ける日を決めてから使ってください。一人でやる場合、保留が増えても誰も指摘しないので、数の上限を先に決めておくことが効きます。
捨てられないときの進め方決められない物が続くときは、捨てる以外の出口を用意すると動きます。
部分的に手を借りる
全部を一人でやる必要はありません。詰まるのは運び出しだけなので、そこだけ切り出して頼むと、費用も抑えられます。
頼み方はいくつかあります。大きい物を自治体の粗大ごみとして出す、買取に来てもらって同時に引き取ってもらう、運び出しだけを事業者に頼む、家族や知人に一日だけ来てもらう。どれを選ぶかは、物の種類と数、階段の有無、期限で変わります。
頼むときは、作業前に金額と作業範囲を書面で確認してください。「一式」だけの見積もりでは、当日に何が追加されるか分かりません。一人で立ち会う場合は、当日の追加を断りにくくなるので、事前の書面がより大事になります。
大きい物を、自分で動かすか人に頼むか
自分で動かす
床を滑らせて運べる、分解できる、平屋か同じ階で完結する、視界がふさがらない大きさ。この四つが揃っているとき
人に頼む
階段を使う、抱えると足元が見えない、冷蔵庫や洗濯機のように中に水がある、一人で持てるか迷う。迷った時点でこちら
作業を毎日少しずつやるか、休日にまとめるか
毎日少しずつ
体力に不安がある、判断の重い区画が多い。一人だと止めてくれる人がいないので、短い単位の方が安全
休日にまとめる
平日に時間が取れない、大きい物を動かす日。ただし終わりの時刻を先に決めて、疲れきる前に止める
売れるナビ出張買取に対応しているお店を探す買取で引き取ってもらえる分は、その場で家から出せます。対応している店を市区町村から探せます。
よくある質問
一人で家全体を片付けられますか
判断と仕分けは一人でできます。詰まるのは運び出しなので、そこだけ切り出して手当てすれば進みます。大きい家具・家電、階段を使う搬出、冷蔵庫や洗濯機は一人でやらないでください。全部を頼む必要はなく、運び出しだけを頼む形にすると、費用も立ち会いの負担も抑えられます。
車がありません
自分で運ぶ前提を外して計画してください。粗大ごみは自治体に収集を申し込む形になります(持ち込みを受け付けている自治体もありますが、車が要ります)。買取に来てもらえる物があれば、その場で引き取ってもらえます。手放す物が多い場合は、運び出しを頼む方が、何度も運ぶより早く終わります。
途中で体を痛めてしまいました
その日以降の作業を全部止めてください。痛みを我慢して続けると、回復が遅れてかえって長引きます。再開するときは、判断だけの作業(分ける、仕分ける、書類を見る)から戻ってください。運ぶ作業は、痛みが完全に引いてから、それも一人ではやらない形にします。
一人だと、進んでいるかどうか分からなくなります
出した袋の数をカレンダーに書いてください。数字が並ぶと、進んだことが目に見えます。作業前に写真を撮っておくのも向いています。一人でやっていると、誰も変化を指摘してくれないので、自分で記録を残しておくことが続ける材料になります。
立ち会いの日に仕事が休めません
手配する時点で、対応できる曜日と時間帯を先に伝えてください。自治体の収集は、多くの場合、朝までに指定の場所へ出しておく形なので、立ち会いが要らないことがあります。買取や運び出しを頼む場合は、土日や夜間に対応しているかどうかで選べます。日程が合わないまま手配すると、当日に受け取れず、もう一度手配し直すことになります。
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家の片付けの進め方|どこから始めて、どの順番で終わらせるか家全体を片付けるときの順番と、途中で止まったときの立て直し方をまとめてあります。