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売却前・解体前の片付け ― 空にする範囲は、使い道で変わる

空にする範囲は、家の使い道で変わります。売るなら見せる範囲まで、解体するなら分別が要る物まで、貸すなら設備として残す物の線引きまで。目的を先に決めないと、やりすぎか、足りないかのどちらかになります。

共通して先に出すのは、貴重品・書類・写真・思い出の品と、危険物です。この二つは、どの使い道でも後から取り返せません。

使い道ごとの範囲

同じ「片付ける」でも、どこで止めてよいかが違います。

使い道空にする範囲気をつけること
そのまま売る(中古住宅として)家財は全部出す。掃除もする。買主が住む前提なので、見た状態が判断に影響する設備(エアコン、照明、給湯器など)を残すかどうかは、契約の内容による。勝手に外さない
土地として売る(解体して引き渡す)家財は全部出す。解体は業者が行う解体費に何が含まれるかで、家財の扱いが変わる。家財ごと解体できるかは業者による
解体する(自分で発注する)家財を出す。分別が要る物は分けておく家財が入ったままだと解体費が上がることがある。何を出しておけば安くなるかを先に聞く
貸す家財は出す。ただし設備として残す物を決める残す物は、壊れたときに誰が直すかまで決めておく
当面そのまま持つ傷む物・危険物・屋外の物だけ全部を急いで空にする必要はない。管理のしやすさを優先する

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どの使い道でも、先に出す物

使い道が決まっていなくても、次の物だけは先に出してください。後からでは取り返せません。

先に出す・分ける物

  • 通帳・印鑑・現金・権利証・保険証券・契約書
  • 写真・アルバム・手紙・思い出の品
  • 家・車・金庫の鍵
  • 灯油・ガソリン・塗料・スプレー缶などの引火のおそれがある物
  • 消火器・バッテリー・農薬・薬品
  • パソコン・スマートフォン・記録媒体
  • 自転車・バイク・自動車(名義の手続きが別に要る)

灯油やガソリンは、家財と一緒に運び出してもらえないことがあります。中身の抜き方や引き取り先が別に決まっていることが多いので、作業日の前に確認してください。

解体するときの考え方

家を解体する場合、家財を出さなくてもよいのではないかと思われがちですが、実際には出しておいた方がよいことが多くなります。

解体で出る物と、家庭から出た不用品では、扱いが変わります。家財が入ったままだと、その分別と処理の費用が解体費に乗ることがあり、自分で出すより高くつく場合があります。

何を出しておけば費用が下がるかは、解体を頼む先によって違います。見積もりを取る段階で、「家財を全部出した場合」と「入ったままの場合」の両方を出してもらうと、比べられます。

解体の前には、他にも確認が要ることがあります(近隣への説明、届出、ライフラインの停止、境界の確認など)。手続きについては、解体を頼む先や、その市区町村の担当課にご確認ください。

掃除をどこまでやるか

売る場合、掃除の状態が印象に影響します。ただし、専門的な清掃まで自分でやる必要はありません。

自分でやって効果が出やすいのは、物を全部出すこと、床と窓のほこりを取ること、水回りのにおいを取ること、風を通すことです。

逆に、自分でやらない方がよいのは、落ちない汚れを強くこすること、古い建具や壁紙を無理に剥がすこと、屋根や高い場所の作業です。傷を付けたり、けがをしたりします。

解体する場合は、掃除は要りません。物を出すところまでで十分です。

空き家の家財を空にする実際の作業日の組み方と、屋外の見落としをまとめています。

順番を間違えないための確認

片付けを始めてから使い道が変わると、やり直しになる部分が出ます。次の順で確認してください。

  1. 誰が決められるか/相続や共有の状態で、単独では決められないことがある
  2. 使い道の見込み/売る・貸す・解体する・そのまま持つ。決まっていなくても、可能性の高い順に並べておく
  3. その使い道で、空にする範囲/上の表で確かめる
  4. 設備をどうするか/残す・外す・そのまま。売却や賃貸では契約の内容に関わる
  5. 作業の日程/引き渡しや解体の日から逆算する。運び出しは日数がかかる

家財を出してから解体するか、入ったまま頼むか

出してから

自分たちで運び出せる量のとき、時間があるとき。解体費に乗るより安く済むことが多い

入ったまま頼む

量が多くて自分たちでは出せないとき、期限が迫っているとき。両方の見積もりを出してもらって比べる。ただし貴重品と危険物は先に出す

売る前に、家財を全部出すか一部残すか

全部出す

原則こちら。買主が使うかどうかは分からない。残置物として扱いが問題になることがある

一部残す

契約で残すことが決まっている設備や家具があるとき。口頭ではなく、契約の内容として書面にしておく

よくある質問

解体するなら、家財はそのままでもいいですか

出しておいた方がよいことが多くなります。家財が入ったままだと、その分別と処理の費用が解体費に乗ることがあり、自分で出すより高くつく場合があります。何を出せば費用が下がるかは頼む先によって違うので、見積もりの段階で「全部出した場合」と「入ったままの場合」の両方を出してもらって比べてください。貴重品と、灯油などの危険物は、どちらの場合も先に出します。

売る前に、家具を残しておくと喜ばれますか

使うかどうかを決めるのは買主なので、残さない方が確実です。残置物として扱いが問題になることがあります。契約で残すことが決まっている物がある場合は、口頭ではなく書面にしておいてください。エアコンや照明などの設備については、残すか外すかを契約の中で決めることになります。

掃除はどこまでやればいいですか

売る場合は、物を全部出して、ほこりを取り、水回りのにおいを取り、風を通すところまでで効果が出ます。落ちない汚れを強くこすったり、古い建具や壁紙を無理に剥がしたりすると、かえって傷みます。屋根や高い場所は、けがのおそれがあるので自分でやらないでください。解体する場合は、掃除は要りません。

灯油や農薬が残っています

家財と一緒に運び出してもらえないことがあります。引火のおそれがある物や薬品は、扱いが別に決まっていることが多く、引き取り先も違います。作業日の前に、その市区町村の案内や、販売店に確認してください。中身が入ったまま運ぶと危険なので、自分で移し替えようとしないでください。

使い道がまだ決まっていません

決まっていなくても、傷む物・危険物・屋外の物は先に片付けて構いません。ここはどの使い道でも共通です。逆に、設備を外す作業や、内装に手を入れる作業は、使い道が決まってからにしてください。決まる前にやると、やり直しになる部分が出ます。

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空き家の片付けの進め方|所有者・残置物・費用の順に決める全体の流れと段取りをまとめてあります。

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