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相続した家の片付け ― 物より先に、決められる人を確かめる

最初に確かめるのは、家の中の物を動かしてよい立場に自分がいるかどうかです。ここが決まらないうちに片付けると、後から取り返しがつかないことがあります。

特に、相続放棄を考えている人が一人でもいる場合は、家の物に手を付ける前に確認が要ります。判断が必要な部分は、弁護士・司法書士・税理士など、その分野の専門家にご相談ください。

手を付ける前に確認する四つ

片付けの手順の前に、確かめることがあります。ここを飛ばして進めると、後戻りできません。

確認することなぜ先に必要か
相続人が誰か、全員と連絡が取れるか連絡が取れない人がいる状態で家財を処分すると、後で問題になることがある。連絡を試みた記録も残しておく
相続放棄を考えている人がいないか家の物をどう扱ったかが、後の判断に影響することがある。全員に確認してから始める
家の名義がどうなっているか共有になっている場合、単独では決められないことがある。登記の内容は法務局で確認できる
家をどうする見込みか(住む・貸す・売る・解体・そのまま)どこまで空にするかが変わる。物を全部出してからでないと動かせない選択肢がある

共有になっているとき

家が複数人の共有になっている場合、片付けそのものは誰か一人が動けますが、家をどうするかは一人では決められないことがあります。

この場合、先に決めるのは家の使い道ではなく、片付けの範囲です。「家をどうするか」は結論が出るまで時間がかかるので、そこを待っていると家が傷みます。傷む物、危険な物、屋外の物だけを先に片付ける形にすると、話し合いと並行して進められます。

判断が要る物(価値がありそうな物、写真、思い出の品、書類)は処分せず、まとめて保管します。保管の場所と費用も、先に相談しておいてください。

共有の解消や、名義の変更については、司法書士や弁護士にご相談ください。このサイトでは個別の法的な判断はしていません。

手を付ける前に残す記録

後から「何がどうなったか」を説明できるように、作業前に記録を残します。手間に見えますが、家族が複数いる場合は必ず効きます。

作業前にやっておくこと

  • 部屋ごとに、四方向から写真を撮る(引き出しの中は開けた状態でも撮る)
  • 屋外(庭、物置、車庫、ベランダ)も撮る
  • 貴重品・書類・鍵を探して一か所へ集め、集めたことを全員に知らせる
  • 価値がありそうな物は、その場で動かさずに写真を撮る
  • 作業に入る日と、その日にやる範囲を、全員に共有する

費用と手間をどう分けるか

空き家の片付けは、現地に行ける人に負担が寄ります。距離の差は埋まらないので、役割で分けます。

現地に行けない人が持てるのは、費用の一部、事業者を探して見積もりを取ること、その市区町村の決まりを調べること、他の相続人への連絡、書類の手続きです。どれも現地に行かなくてもできます。

費用については、使う前に上限を決めて、領収書を共有する形にしておいてください。後から精算しようとすると、必ず食い違います。相続に関わる費用の扱いは状況によって変わるので、金額が大きくなる場合は専門家に確認してください。

家族・兄弟で遺品整理を進める形見分けや価値のある物の扱いは、片付けの前に決め方を決めておきます。

誰が決められるかを確かめる手順

「相続人が誰か」「名義がどうなっているか」は、記憶や思い込みではなく、書類で確かめます。あとで話が食い違わないためです。

  1. 登記の内容を見る/その家の名義が誰になっているかは、法務局で登記事項証明書を取れば分かります。共有になっている場合は、持分も書かれています
  2. 相続人を確かめる/戸籍をたどって確かめる形になります。手続きの進め方は、司法書士など、その分野の専門家に確認してください
  3. 全員に連絡する/連絡が取れない人がいる場合は、いつどの手段で連絡したかを記録に残します
  4. 相続放棄を考えている人がいないか聞く/一人でもいる場合、家の物に手を付ける前に確認が要ります
  5. 決め方を決める/片付けの範囲、迷った物の扱い、費用の上限、記録の残し方。文章にして全員が見られるようにしておきます

先に手を打っておくこと

話し合いが終わるまで何もしないでいると、家が傷みます。判断が要らない範囲だけは、早めに手を打ってください。

水道と電気をどうするかは、片付けの予定と合わせて決めます。全部止めると作業ができません。逆に、水道を止めずに冬を越すと、凍って配管が破れることがある地域もあります。

郵便物がたまると、家に人がいないことが外から分かります。転送の手続きや、定期的に見に行く段取りを決めておいてください。

庭木や雑草は、隣の敷地に伸びると苦情の元になります。屋根や雨どいの傷みも、放っておくと直す費用が上がります。

話し合いが終わるまで待つか、片付けを始めるか

判断のいらない範囲だけ始める

傷む物、屋外の物、危険な物、ゴミ。ここを待つ意味はない。家が傷むほど後の費用が増える

全部待つ

相続放棄を考えている人がいるとき。この場合は家の物に手を付ける前に確認が要る。確認が済むまでは動かさない

家をどうするかを先に決めるか、片付けを先にするか

家の使い道を先に決める

売却・解体の予定があるとき。どこまで空にするかが変わるので、決めてから動く方が二度手間にならない

片付けを先に進める

話し合いに時間がかかりそうなとき。家財が入ったままだと、どの選択肢も進められない。傷む物と屋外から先に手を付ける

よくある質問

相続した家の物を、自分の判断で処分してもいいですか

相続人が複数いる場合は、一人の判断で進めない方が確実です。特に、相続放棄を考えている人がいる場合は、家の物に手を付ける前に確認が要ります。故人の物をどう扱ったかが、後の判断に影響することがあります。判断が必要な部分は、弁護士・司法書士など、その分野の専門家にご相談ください。

名義が変わっていない家でも、片付けはできますか

片付けの作業そのものと、家の名義の手続きは別に進みます。ただし、家をどうするか(売る・貸す・解体する)を決めるときには名義が関わってきます。登記の内容は法務局で確認できます。手続きの進め方については、司法書士にご相談ください。

他の相続人と連絡が取れません

連絡が取れない状態で家財を処分すると、後で問題になることがあります。連絡を試みた記録(いつ、どの手段で連絡したか)を残してください。手続きの進め方については、司法書士や弁護士にご相談ください。片付けとしては、傷む物と屋外の物だけ手を付け、判断が要る物は保管しておく形になります。

遠方で、なかなか行けません

行く前にできることを済ませておくと、滞在を作業に使えます。その市区町村の粗大ごみの決まりを調べる、事業者に写真で概算を聞く、家族と分担を決める、収集や引き取りを申し込む。現地でしかできないのは、実際の量を見ることと、運び出しと、判断です。郵便物や庭木のように、行かない間に進むものもあるので、見に行く間隔も決めておいてください。

空き家のままにしておくと、どうなりますか

傷みが進むと、直す費用が上がります。屋根や雨どい、水回り、庭木や雑草が主なところです。制度の面では、管理の状態によって固定資産税の扱いが変わる場合があるとされています。どの状態が該当するか、実際にいくら変わるかは土地や家の条件で異なるので、課税明細書を持って、その市区町村の担当課でご確認ください。

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空き家の片付けの進め方|所有者・残置物・費用の順に決める全体の流れと段取りをまとめてあります。

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捨てる前に、買取査定という選択肢があります

粗大ごみに出す前や、回収を頼む前に一度ご確認ください。 家具・家電・不用品の中に、値段が付く物が混ざっていることがあります。 査定額を見てから、売るか手放すかを決められます。出張費・査定費・キャンセル料は0円です。

買取できない物の回収は、許可を持つ提携事業者へお取り次ぎします。 内容により有料になる場合があり、料金は作業前に必ずお見積りをご提示します。

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